5/22-5/26, 5/29-6/2, 6/5-6/9▷特別展|WHITOUT(ホワイトアウト)

Part.1▷2024年5月22日(水)〜5月26日(日)
12:00~19:00 日曜17:00まで 月・火休廊
阿部智子|現代美術家
白谷琢磨|彫刻家

Part.2▷2024年5月29日(水)~6月2日(日)
12:00~19:00 日曜17:00まで 月・火休廊
宇佐美織絵|デザイナー
藤田卓実|現代美術家

Part.3▷2024年6月5日(水)~6月9日(日)
12:00~19:00 日曜17:00まで 月・火休廊
コムロヨウスケ|現代美術家
坂間真実|現代美術家・映像作家

motherトークイベント1
2024年5月25日(土)16:30〜18:00
小野寺雅史×田坂さつき「人に対するゲノム編集の行方」

motherトークイベント2
2024年6月8日(土)16:30~18:00
岩崎秀雄×参加アーティスト「motherシリーズ第4弾を終えて」

人間の未来の誕生を考えるMOTHERシリーズ第4弾
私たち人間は、これからどうなっていくのだろうか?

gallery fuでは、5月22日(水)-5月26日(日)(Part.1)、5月29日(水)-6月2日(日)(Part.2)、6月5日(水)-6月9日(日)(Part.3)「WHITOUT(ホワイトアウト)」(横浜トリエンナーレ応援プログラム)を開催いたします。
gallery fu鈴木智惠の呼びかけで始まったM collective(エム・コレクディヴ)は、2020年からゲノム編集や脳科学、生命科学などの有識者を招き、現代科学を中心とするレクチャーを受けながら、アートという手法を用い人間の未来について考えてきました。一方でこの3年間、メタバースやAI(人工知能)によるテクノロジーの急激な発展を前に、未来を描くことの難しさを実感しています。その感覚が、雪や雲などによって視界が奪われてしまう気象現象「ホワイトアウト」と重ね合わさったため、今回、展覧会タイトルを「ホワイトアウト」としました。
そこでは、「人間は何をもって人間といえるのか?」という問いに直面することとなります。
一旦立ち止まり、人間の「いま、ここ」と「これから」について考えてみる。そこから人間の根っこのようなものを見つけ出していただける、そんな展覧会にしたいと考えています。
gallery fu代表 鈴木智惠


Part.1
2024年5月22日(水)~5月26日(日)

阿部智子/ABE Tomoko
変化朝顔を庭で育てた。活発に遺伝子を切断し、咲きながら激しく突然変異を繰り返す。人の体では、遺伝子の変異は疾病と呼ばれることが多い。しかし朝顔は変異を味方につけ、それを進化の形に変えた。生命そのものと見えない普遍のなかで、進化は困難な時に現れる。

宮崎県生まれ、鳥取県、東京都育ち
2020年東京造形大学大学院造形研究科造形専攻博士後期課程終了博士
2024年 横浜美術大学加藤良次テキスタイル研究室研究生
主な活動
2023年 特別展「mother 機械じかけのコウノトリはゲノムの海を渡る」gallery fu/神奈川・横浜石川町
2022年 個展「月が綺麗ですか」ギャラリーなつか/東京・京橋
2022年 特別展「mother 機械じかけのコウノトリ」gallery fu/神奈川・横浜石川町
2022年「KOGANECHO BAZAAR 2022」山下アパート等/神奈川・横浜黄金町周辺
2021年「KOGANECHO BAZAAR 2021-サイドバイサイドの作り方」神奈川・横浜日ノ出町〜⻩金町周辺
2019年 個展「What’s floating?」ギャラリーなつか/東京・京橋
2017年「中空のとまり」ギャラリーなつか/東京・京橋


白谷琢磨/SHIRATANI Takuma
生命とはその場所にその姿であり続けようとする意志のことだと考える。時間の流れ、環境の変化を
受け入れながら、崩壊していくよりも早く再構成し、自己増殖の目的を遂げるべく旅をする。永遠にも近い長い旅路の中、崩壊と再構成を繰り返した先で、私たちは元の姿を覚えていられるだろうか。今後遺伝子改変技術の発展がさらにその旅を加速させるだろう。

1994年 佐賀県生まれ、千葉県在住
2021年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
主な活動
2024年「彫刻家 白谷琢磨×写真家 森田直樹展」ORIE ART GALLERY//東京
2024年「YICCA 23/24 International Contest of Contemporary Art 」イタリア
2023年「讃岐國分寺完全版大日如来坐像完成記念展 大森暁生と工房スタッフの仕事展」そごう横浜店美術画廊/神奈川県・横浜


Part.2
2024年5月29日(水)~6月2日(日)

宇佐美織絵/USAMI Orie
自分の子供の容姿・知性・運動神経をカスタムできる時代となり、日本の子供はデザイナーベイビー2世が6割を占めた。科学の発展に畏れと慣れが混在する時代に、人々はどのように日常生活を生きているのかを想像する。

神奈川県出身
2022年 東京藝術大学大学院デザイン科視覚伝達研究室修了
主な活動
2023年 特別展「gift from….to….」gallery fu/神奈川・横浜石川町
2022年「Art Exhibition “投票紙幣” by Orie Usami」アートホテルBnA_WALL/東京
2021年 東京藝術大学「河北賞奨学金」授与
2020年「JAGDA国際学生ポスターアワード2020」入選

藤田卓実/FUJITA Takumi
人間社会においてどのようなことが「良い」とされるのか。その尺度の不確かさについて問いたいと考えている。1つの技術を通して、未来を等身大で想像したい。

1996年 北海道生まれ、札幌市在住
2020年 多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業
主な活動
2023年 特別展「mother 機械じかけのコウノトリはゲノムの海を渡る」gallery fu/神奈川・横浜石川町
2022年 特別展「mother 機械じかけのコウノトリ」gallery fu/神奈川・横浜石川町
2019年 個展「正しすぎた振舞い」ギャラリー&BAR陳陳/東京・八王子


Part.3
2024年6月5日(水)~6月9日(日)

坂間真実/SAKAMA Mami
⼈間は日々、⾐服の着脱を繰り返す。⾐服を脱ぐこと、それは⼈間の脱⽪にあたる⾏為ではないだろうか。⼈が⼀度袖を通した⾐服には着た⼈の形が残っている。抜け殻のような脱がれた⾐服を通じて、個⼈そして社会の脱⽪について考える。

静岡県生まれ、横浜市在住
東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了
主な活動
2023年 特特別展「mother 機械じかけのコウノトリはゲノムの海を渡る」gallery fu/神奈川・横浜石川町
2022年「都市に棲む―池田修の夢と仕事」BankART Station/神奈川県・横浜
2020年「STILL LIFE/印象、寝室」スパイラルホール/東京

コムロヨウスケ/KOMURO Yosuke
透明樹脂によるドットの集合によってイメージを作り上げる。解像度を落としたドット画の、角度や距離によるモチーフの見え方の違いをフックに、歴史や時間の流れの抽象度、およびホワイトアウト化していく近未来の情景の「見方」を提示したい。

東京都生まれ、東京都と福岡県に在住
2004年 The Art Institute of Philadelphia グラフィックデザイン学科卒業
主な活動
2024年「tagboat ART FAIR」東京ポートシティ竹芝/東京
2023年「Art Fair GINZA 2023」銀座三越/東京
2023年 特別展「mother 機械じかけのコウノトリはゲノムの海を渡る」gallery fu/神奈川・横浜石川町


[motherトークイベント]
※事前予約制 参加費無料
gcfugm@gmail.comまで参加の旨ご連絡ください。


motherトークイベント1
小野寺雅史×田坂さつき「人に対するゲノム編集の行方」
2024年5月25日(土)16:30〜18:00
小野寺雅史 国立研究開発法人国立成育医療研究センター遺伝子細胞治療推進センター センター長
田坂さつき 立正大学文学部哲学科教授

motherトークイベント2
岩崎秀雄×参加アーティスト「motherシリーズ第4弾を終えて」
2024年6月8日(土)16:30~18:00
岩崎秀雄 早稲田大学理工学術院教授、生命美学プラットフォームmetaPhorest主宰

※このトークイベントは科学研究費補助金「ゲノム編集やiPS細胞等の先端医療技術や尊厳死等の問題を尊厳の毀損の観点から分析」研究領域 「尊厳学の確立:尊厳概念に基づく社会統合の学際的パラダイムの構築に向けて」研究課題番号 23H04857(2023-2028)(研究代表者 田坂さつき)の研究の一環として実施しています。


M collectiveとは
gallery fu鈴木の呼びかけで集まったさまざまなバックグラウンド、制作方法を持つ6人のクリエーターで結成。勉強会を通し、議論を重ねながら作品制作、発表へとつなげていくスタイルをとる。現在は「ゲノム編集」をテーマとし活動している。科学という論理的な世界に対し、想像力を働かせ穏やかに思考を巡らせることができるアートという表現方法を用い、未来の社会を考えていく。


archive
2023年「人間の未来の誕生を考えるMOTHERシリーズ第3弾」
機械じかけのコウノトリはゲノムの海を渡る
Part.1▷2023年6月9日(金)~6月18日(日)
阿部智子|現代美術家、宇佐美織絵|現代美術家、コムロヨウスケ|現代美術家
Part.2▷2023年6月23日(金)~7月2日(日)
坂間真実|現代美術家・映像作家、白谷琢磨|彫刻家、藤田卓実|現代美術家

2022年「人間の未来の誕生を考えるMOTHERシリーズ第2弾」
MOTHER 機械じかけのコウノトリ
PART1▷2022年5月24日(火)~6月5日(日)
阿部智子|現代美術家、コムロヨウスケ|現代美術家、Yukako Tanaka|現代美術家
PART2▷2022年6月14日(火)~6月26日(日)
坂間真実|現代美術家・映像作家、白谷琢磨|彫刻家、藤田卓実|現代美術家

2021年「人間の未来の誕生を考えるMOTHERシリーズ第1弾」
私たちはどこから来たのですか? 私たちは誰ですか? 私達はどこに行くの?
2021年4月29日(木)~5月16日(日)
青島綾音、阿部智子、コムロヨウスケ、坂間真実、ミノリ、藤田卓実、楊佳