5/24-6/5, 6/14-6/26▷MOTHER 機械じかけのコウノトリ

PART1▷2022年5月24日(火)~6月5日(日)
12:00~19:00 日曜17:00まで 月曜休廊
阿部智子|現代美術家
コムロヨウスケ|現代美術家
Yukako Tanaka|現代美術家

PART2▷2022年6月14日(火)~6月26日(日)
12:00~19:00 日曜17:00まで 月曜休廊
坂間真実|現代美術家・映像作家
白谷琢磨|彫刻家
藤田卓実|現代美術家

アドバイザー
岩崎秀雄|早稲田大学理工学術院教授、生命美学プラットフォームmetaPhorest主宰 
協力
小野寺雅史|国立研究開発法人国立成育医療研究センター遺伝子細胞治療推進センター長
田野倉康一|詩人
渡辺正峰|東京大学大学院工学系研究科准教授

未来の人間の誕生を考察する。

gallery fuでは5月24日(火)から6月5日(日)までと6月14日(火)から6月26日(日)までの期間に特別展「MOTHER 機械じかけのコウノトリ」を開催します。

人間は人間を創造するのか?
将来、人間はどのような形で生まれてくることになるのだろうか?
遺伝子操作により、肌や髪、目の色などの身体的特徴、さらには才能や能力などを自由に改変することが可能な世界がくるかもしれない。
ゲノム編集という先端技術は、そんなことを予感させる。

2020年から多分野の方々を講師としてお招きし、さまざまな角度から人間の生と死を考えてきた「MOTHER」シリーズの第二弾です。今回は彫刻家の白谷琢磨とイギリスを活動拠点とるす現代美術家のYukako Tanakaを新たに作家陣に加え、6人の美術作家が二組に別れてパート1、パート2での開催となります。

私たちは、考察を深めるにつれ“今ここにいる”という連綿と続く命の流れを実感するとともに、人間のあくなき欲望と向き合うこととなります。未来の人間の誕生について考えを巡らせる「MOTHER 機械じかけのコウノトリ」にご期待ください。
gallery fu 鈴木智惠


阿部智子/ABE Tomoko
本作品では、ゲノム編集、とくにデザイナーベビーが問題となる。ゲノム編集技術は、情報のみの仮想の世界と現実の世界との間で、情報がうまく交換できず、情報のみを重視する現象の可能性をはらむ。

鳥取県生まれ、東京都在住
2020年 東京造形大学大学院造形研究科造形専攻博士後期課程修了 博士取得
ここにある世界と、別の世界との境界(中空)に絵画はあり、この絵画をとおしてふたつの世界は交換を繰り返すと考える。
2021年「KOGANECHO BAZAAR 2021」ステップ・スリー/神奈川
2021年「MOTHERー私たちはどこから来たのですか? 私たちは誰ですか? 私達はどこに行くの?」gallery fu/神奈川
2019年 個展「What’s floating?」ギャラリーなつか/東京


コムロヨウスケ/KOMURO Yosuke
私たちの世界は外界からの作用によってパズルを組み替えるように変化してきた。しかし、これから先の未来は、ゲノム編集という人為的な行為によってパズルが組み替えられることになるかもしれない。

1978年、東京都生まれ、福岡県在住
2004年 The Art Institute of Philadelphiaグラフィックデザイン学科卒業。
本質を追求していくと、真実は単純な構造に行きあたるという仮説をベースに、この世界の多重的な万象を単純かつ明快に表現していく。
2021年「MOTHERー私たちはどこから来たのですか? 私たちは誰ですか? 私達はどこに行くの?」gallery fu/神奈川
2020年「3331アートフェア」東京
2020年「0101 ART FAIR」台湾・台北


Yukako Tanaka
今回は、ゲノム編集にまつわる問題の根底にある“エラー“という概念が人間の主観的欲求に端を発していることに着目し、エラーについてプログラミングを媒介として作品に落としこんでいる。

静岡県生まれ、イギリス・ロンドン在住
2021年 Royal College of Art/MA/School of Arts and Humanities, Contemporary Art Practice, Public Sphere卒業
“在るということ”について、哲学・物理学・生物学などの分野を領域横断的にリサー チし、人間や宇宙の真理に照らし合わせながら制作を行なっている。
2022年「Shortlisted Aesthetica Art Prize」6~9月York Art gallery/UK
2022年 個展「Fluctuating Fluctuations: now=then here=elsewhere」Daiwa Anglo-Japanese Foundation/London


坂間真実/SAKAMA Mami
デザイナーベビーは「王」になれるのか? 我が子を「王」にしたいと考える母親たちの架空の会話を映像として構成。シェイクスピア「マクベス」の世界と交差しながら、人間の欲望と心情を描き出す。

静岡県生まれ、神奈川県在住
2007年 東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了
「日常的な空間から想起される生死の感覚」を写真から切り取られた小さな紙片を元にしたコラージュ作品やインスタレーションとして再構築する。
2021年 個展「ビデオ・レター」gallery fu/横浜
2021年「MOTHERー私たちはどこから来たのですか? 私たちは誰ですか? 私達はどこに行くの?」gallery fu/神奈川
2020年「STILL LIFE/印象、寝室」スパイラルホール/東京
2013年 第87回装苑賞入選
2012年 第15回岡本太郎現代芸術賞特別賞


白谷琢磨/SHIRATANI Takuma
親や社会が人間をコントロールしていくことは、結果においては現在でも行われていること。太古から受け継がれてきた生命の根源に、もしさらに別の手段による親を含む他人の意思が働いたらどうなるのか? 本来あるべき姿の自分とは存在するのか?

1994年 佐賀県生まれ、千葉県在住
2021年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
身近なテーマをさまざまな視点から観察し、素材と形の差異を感じたときに生まれる思考、またその背景にある事柄を用いての作品化を試みる。
2021年「gift from….to….」gallery fu/横浜
2021年「真夏の夜の夢」galleryTK2/日本橋
2021年「3-Dimensional arts」松坂屋上野店/上野


藤田卓実/FUJITA Takumi
「たまごっち」に代表される電子生命にスポットを当て、その無邪気な戯れのなかの生命のサイクルを見せる。生命らしさとは何か? 人間はどの時点で生命らしさを意識し、愛着を感じることができるのかを探る。

北海道生まれ、北海道在住
2020年 多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業
日本社会に住んでいる私たちがそれぞれに共有しているであろう、日常の風景に介入し違和感を抽出することを試みている。
2021年「MOTHERー私たちはどこから来たのですか? 私たちは誰ですか? 私達はどこに行くの?」gallery fu/神奈川
2019年 個展「正しすぎた振る舞い」gallery & bar 陳陳/東京


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