5/8-5/19▷江成常夫写真展|花嫁のアメリカ
2024年5月8日(水)~5月19日(日)
12:00~19:00 日曜は17:00まで 月・火休廊
あなたが切り開いた道はどこまでも続いていく。
gallery fuでは、5月8日(水)から5月19日(日)まで、「江成常夫写真展|花嫁のアメリカ」(横浜トリエンナーレ応援プログラム)を開催いたします。
太平洋戦争の後、日本にやってきた兵士たちと結婚しアメリカへ渡った女性たちは「戦争花嫁」と呼ばれ、その数は4万人を超えるとされます。
写真家・江成常夫は、1978年にアメリカへ渡り、彼女たちを取材しその証言をまとめ「花嫁のアメリカ」(講談社/講談社文庫)として発表。その20年後に再び彼女らを取材し「花嫁のアメリカ 歳月の風景 1978-1998」(集英社)を上梓。そして2022年「花嫁のアメリカ[完全版]」(論創社)を発表しました。
本展覧会では、これら3冊に収められた写真作品からセレクトした24点を展示します。
当時の日本の常識や考え方から抜け出し、周囲の反対を押し切って、自身の愛、プライド、夢、欲望を貫いた彼女たちの強い意志に焦点をあて、その思いが、世代を超え受け継がれていることを取り上げます。
gallery fu代表 鈴木智惠
江成常夫/ENARI Tsuneo
1936年、神奈川県相模原市生まれ。写真家・九州産業大学名誉教授。1962年、毎日新聞社入社。64年の東京オリンピック、71年の沖縄返還報酬調印などの取材に携わる。74年に退職しニューヨーク滞在中に、米将兵と結婚して海を渡った「戦争花嫁」と出会い、78年カリフォルニアに彼女たちをたずねて撮影。声を持たない人たちの声を写真で代弁し、日本人の現代史認識を問い続ける。写真集に「百肖像」(毎日新聞社、1984年・土門拳賞)、「まぼろし国・満洲」(新潮社、1995年、毎日芸術賞)、「花嫁のアメリカ歳月の風景」(集英社、2000年)、「ヒロシマ万象」(新潮社、2002年)、「鬼哭の島」(朝日新聞出版、2011年)、「被爆 ヒロシマ・ナガサキいのちの証」(小学館、2019年)、「いのちのかたち」(論創社、2024年)など。