2/8-2/16▷矢澤利弘写真展|トリノ、チネマの風景~インフルエンス・オブ・アルジェント

2020年2月8日(土)~2月16日(日)
12:00~20:00 日曜日18:00まで 最終日17:00まで 月曜日休廊 入場無料
PHOTO YOKOHAMA2020 PARTNER EVENT

永遠に残り続けるはずの風景。


「マークとジャンナの逃亡計画」2019年撮影


「ジャズのリハーサルに最適な場所」2019年撮影

 

gallery fuでは、横浜市内各所で毎年1月から3月まで催される写真と映像の祭典「PHOTO YOKOHAMA2020」のパートナーイベントの第2弾として、2月8日(土)から2月16日(日)まで、矢澤利弘写真展「トリノ、チネマの風景~インフルエンス・オブ・アルジェント」を開催いたします。
ホラー映画の巨匠ダリオ・アルジェントの研究者として知られる映画研究家・矢澤利弘、彼は昨年夏、イタリア映画発祥の地でもあり、ダリオ作品の多くも撮影されている北イタリアの工業都市トリノを訪れました。そして、ダリオ作品に登場した風景を訪ね、歩き、佇み、回想し、それらを写真と映像にドキュメントしてきました。本展覧会では、写真、映像、インスタレーションを用いて、矢澤が抱いた「ふとした疑問」を解き明かします。

展覧会によせて
私が映画を撮り始めたのは16歳。中学2年生のときにダリオ・アルジェント監督の『サスペリアPART2』と出会ったことがきっかけで、彼の作り出す世界観に心酔した。
8ミリカメラのファインダーを通じて夜の風景と対話し、都会の鼓動をフィルムに記録することがあの頃の特別なイベントだった。
時代は流れ、今ではスマートフォンで手軽に写真や動画を撮影できるようになった。特別な日の特別な行事だった写真撮影が今では身近なツールとなった。「今」を切り取った映像は永遠に残り続ける。
アルジェントの映画に登場し、永遠に残り続けるはずの風景の「今」はどうなっているのだろうか。ふと思いついた疑問を解いていく過程で生まれたのが本写真展である。かけがえのない風景たちに乾杯。(矢澤利弘)

矢澤利弘/YAZAWA toshihiro
映像作家、写真家、映画研究家、アルジェント研究会代表、県立広島大学教授
1965年3月東京生まれ。
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士後期課程修了、博士(学術)

2004年にアルジェント研究会を創設。全国各地でイタリアの映画監督ダリオ・アルジェントの作品を中心的なテーマとする講演活動を行なっている。
著書:「ダリオ・アルジェント 恐怖の幾何学」「イタリアンホラーの密かな愉しみ(共著)」など。
2019年度第7回新県美展(第71回広島県美術展)奨励賞・入館者人気大賞受賞

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