7/6-7/18▷海老塚耕一|水のポリフォニー

2021年7月6日(火)~7月18日(日)
12:00~19:00 日曜日17:00まで 月曜日休廊

曖昧さを残しながら、興味深い幾つもの考察とともに存在する

gallery fuでは7月6日(火)から7月18日(日)まで「海老塚耕一|水のポリフォニー」を開催いたします。
木や鉄や石そして水を使った彫刻作品を屋内外問わず制作設置してきた現代美術家、海老塚耕一、昨年に続きgallery fuでの6回目となる本展では、木、鉄に加えて、グラスファイバー、アルミ、軟質 ポリ塩化ビニルを用い、さらに美術史上最も古いとされるエンコスティック技法を導入した彫刻作品を展示します。

展覧会タイトルに使われている「ポリフォニー」は音楽用語で、「複数の声部からなり、それぞれの声部が、旋律線の横の流れを主張しながら、対等の立場でからみあっていく様式の音楽。複音楽。多声音楽。」(出典:小学館デジタル大辞泉)を意味します。海老塚耕一は、本展覧会によせた手記を「曖昧さを残しながら、 興味深い幾つもの考察とともに存在することこそが、作品 のあり方のように思える。」という文で結びました。

さて、海老塚耕一の作品「水のポリフォニー」を前にし、私たちはそれぞれ、何を考え何を察知し、そうしてそこに、どのような、独立した対等の声部(メロディ)を加え奏でるのでしょうか。

海老塚耕一/EBIZUKA Koichi(現代美術作家, 彫刻家, 版画家)
多摩美術大学 美術学部 芸術学科教授
1951年 横浜市出身
1976年 多摩美術大学美術学部建築科卒業
1979年 多摩美術大学大学院美術研究科修了
主な活動
1986年「第6回インドトリエンナーレ」ゴールドメダル受賞(インド・ニューデリー)
1987年「第19回サンパウロ・ビエンナーレ」出展(ブラジル・サンパウロ)
1989年「第4回アジアン・アート・ビエンナーレ」最優秀作家賞受賞(バングラディシュ・ダッカ)
1991年「第15回平櫛田中賞」受賞(岡山・伊原市立田中美術館/東京・日本橋高島屋)
1997年「モンドマルサン彫刻展」出展(フランス・モンドマンサル)
1997年「インサイド」出展(ドイツ・カッセル)
1999年「第5回瀬戸田ビエンナーレ」作品設置(広島・瀬戸田町)
2001年「第19回現代日本彫刻展」神奈川県立近代美術館賞受賞(山口・宇部市野外彫刻美術館)
2002年「海老塚耕一展 -眼差しの現象学-身体・素材・記憶」(神奈川・神奈川県民ホール)
2003年「第14回タカシマヤ美術賞」受賞
2003年「大地の芸術祭 越後妻有アート・トリエンナーレ2003」作品設置(新潟・十日町市、津南町)
2007年「絵画・彫刻・今 そして明日へ 海老塚耕一展」(神奈川・かわさきIBM市民文化ギャラリー)
2007年「海老塚耕一展 混合の記憶-水と風の運動より」(富山・入善町下山芸術の森発電所美術館)
2009年「海老塚耕一展 呼吸する風の肖像」(群馬・渋川市美術館)
2012年「海老塚耕一展 風、扉は閉まっていると水に語る」(愛知・中京大学アートギャラリー)
2013年「海老塚耕一 水辺に佇み、風に触れる」(神奈川・カスヤの森現代美術館)
2014年「海老塚耕一 境界へ、水と風から」(神奈川・横須賀美術館)
2015年「第92回春陽展」岡鹿之助賞受賞(東京・国立新美術館)
2017年 海老塚耕一「励起する表面」作品を触れる・見る・感じる(東京・八王子夢美術館)
2017年「Daegu Art Fair 2017」(韓国・大邱広域市)
2019年「それぞれのふたり 池田良二と海老塚耕一」展(東京・世田谷美術館)
ほか、国内外での個展開催、国際展、グループ展出展多数
gallery fuでの展示
2015年「参加型展覧会|海老塚耕一展『触れる』から」
2017年「海老塚耕一|にぎやかな身振り -ドローイング-」
2018年「海老塚耕一|錆(sabi)」
2019年「海老塚耕一|水の家」
2020年「海老塚耕一|漂う水床から-朝の深い休息-」


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