11/11-11/22▷久山佳吾&Cute Fukuda2人展|青いネズミとピンク色のゾウ
2026年11月11日(水)~11月22日(日)
12:00~19:00 日曜は17:00まで 月・火休廊
奔放な自由と幻のようなふわふわとした浮遊感のなかで
gallery fuでは、11月11日(水)から11月22日(日)まで、「久山佳吾&Cute Fukuda2人展|青いネズミとピンク色のゾウ」を開催します。
ふたりの出会いは、大学入学前の予備校時代に遡ります。その後、ともに東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻に進学し、大学時代を経て、それぞれ独自の方法で制作を重ねてきました。共通の知人から「真面目に不真面目なものをつくっている」と評されたことをきっかけに、互いの制作に通じる感覚を見いだし、ふたりでの活動へとつながっていったようです。
本展のタイトル「青いネズミとピンク色のゾウ」の由来については、ぜひアーティストステートメントをお読みください。ここでは、もうひとつのイメージとして、1941年公開のディズニー映画『ダンボ』に登場する「ピンクの像の行進(ピンク・エレファンツ・オン・パレード)」という約4分間のシーンに触れておきたいと思います。主人公のダンボとネズミのティモシーが、酔いによって見る奇妙でサイケデリックな幻覚の世界。そこでは、現実の秩序も物事の輪郭も曖昧になり、ありえないものたちが自在に姿を変えながら、画面いっぱいに躍動します。重力さえも意味を失ったかのようなその光景には、既成の枠組みから解き放たれた、奔放な自由と浮遊感があります。
ふたりそれぞれのイメージが、思いがけないかたちで響き合うところに、今回の展示のおもしろさがあるのではないでしょうか。
何かにつけて最適解が求められ、正しさや合理性が優先されがちな今、久山佳吾とCute Fukuda の制作は、そうした尺度から少し距離を置き、それぞれの感覚に忠実であろうとする営みのように見えます。真面目さと不真面目さ、現実と幻想。その境界を軽やかに行き来しながら、ふたりは自分たちの表現を追求しています。ふたりが生み出す世界を、どうか肩の力を抜いて楽しんでいただきたいと思います。
gallery fu代表 鈴木智惠
アーティストステートメント
本展は、久山 佳吾、Cute Fukuda による 2 人展である。
作家 2 名が、いくつかの手法で展開してきた作品群(絵画・フィギュア・スケッチ・ZINE 等)に加え、 ふたりの接点を探り、共同で制作したフィギュア作品を展示する。
これまで ふたりは、各々の方法で制作を続けてきた。そんな中、共通の知人から「ふたりの活動はどこか似ていて、真面目に不真面目なものをつくっている」「幻のような、ふわふわと浮遊感のあるものをつくっている」と評された。これらの言葉は、異なる制作の中にある、ふたりが共有する感覚を捉えているように思えた。
展示タイトルである「青いネズミとピンク色のゾウ」は、1913 年に発表されたジャック・ロンドン著『ジョン・バーリコーン』の一節に登場する言葉である。本文中では、アルコールによって引き起こされる幻覚症状を表すモチーフとして用いられている。現実には存在しないはずのものが、あたかもそこに存在するかのように現れる……というイメージが知人の言葉と重なり、これまで続けてきた制作をどこか言い表しているように感じ、展示タイトルに採用した。
会場では、個別に制作した作品を同じ空間に配置するとともに、互いの制作が交わる試みとして、共同でフィギュア作品を制作する。異なる方法で作品をつくってきた ふたりが、ひとつの対象に向き合うことで、互いの違いや共通する感性がどのように現れるのかを探る。
また、ふたりの活動や本展の記録をまとめた ZINE を制作する。作品鑑賞とあわせてページをめくりながら、展示を巡るための一冊となれば幸いだ。
久山佳吾
Cute Fukuda
久山佳吾/KUYAMA Keigo
2000年 兵庫県生まれ
2025年 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業
主な活動
2026年「ワンダーフェスティバル」幕張メッセ / 千葉
2026年「KOMOGOMO 展」上野公園 / 東京
2026年「ワンダーフェスティバル」幕張メッセ / 千葉
2025年「ワンダーフェスティバル」幕張メッセ / 千葉
2025年「The three princes of Serendip」ギャラリエ プティ・ボヌール / 東京
2025年「東京藝術大学卒業・修了展」東京都美術館 / 東京
Cute Fukuda /キュート フクダ
1999年 香川県生まれ
2023年 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業
主な活動
2026年「ワンダーフェスティバル」幕張メッセ / 千葉
2026年「関西コミティア 76」インテックス大阪 / 大阪
2026年「ワンダーフェスティバル」幕張メッセ / 千葉
2025年「ワンダーフェスティバル」幕張メッセ / 千葉
2025年「リトルキュート」ギャラリエ プティ・ボヌール / 東京
2025年「Another Views」Gallery Art House/ 東京
2024年「Human Bonds」AIFA/ スイス
2023年「東京藝術大学卒業・修了展」東京都美術館 / 東京

