10/18-10/29▷青島綾音|感覚が見ている風景
10月18日(水)~10月29日(日)
12:00~19:00 日曜17:00まで 月・火休廊
まるでその風景のなかに自分が存在しているような感覚になる
gallery fuでは、10月18日(水)~10月29日(日)まで「青島綾音|感覚が見ている風景」を開催します。
青島綾音はこれまで、躍動感あふれる線と色彩で層をつくり、その層の重なりによって生まれる絵画空間と現実の風景を重ねることで、時間の流れや空間を表現してきました。
本展覧会では、日頃目にしている風景に纏う空気感に着目しました。私たちが風景に対峙したときに感じる大気に包まれるような感覚、またその空気が立ち上るような印象を抽象化し、作品にします。
作品化しているのは、青島自身が目にする日常の風景であり、特別なものではありません。彼女は、存在するものの周りを包む空気が見えるといいます。その感覚は彼女独特のものかもしれませんが、包み込まれるような感覚は、私たちも実際に体感しているはずです。彼女の作品を前にした時、あたかも自分がその風景のなかに立っているような感覚を覚えるのではないでしょうか?
視覚だけでなく、聴覚や嗅覚、触覚などあらゆる感覚を目覚めさせ、その風景に優しく包み込まれた感触を身体中で楽しんでいただきたいと思います。
gallery fu 代表 鈴木智惠
青島綾音/AOSHIMA ayane
作品紹介
眼が私に見せる対象を私は絵画に映しきれない
眼は私の全身を、感覚を使って対象、風景を見せる
私はどこまでそれを感受し、絵画に表現しきれるのか
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今回の展覧会のテーマは、タイトルにあるように「感覚」が重要なものになっています。それは描く際に、モチーフとして「風景」が存在していること(画面に描かれる場所がどこであるか)よりも、モチーフとして選択された「風景」を私がどのように見ているか、そのときの「感覚」、「印象」をより表現していくことに関心が向いたため、(それまで視点や何を見ているのかに重点を置いていた)モチーフ(動機)が「風景」から「感覚」へと移り変わっていったからだと思います。作品のなかの「風景」はあくまでも「感覚」を絵画として表現するための一つの要素に変わっていったのです。
なぜ、眼で捉えた風景が感覚に変わっていったのか、曖昧としていますが、制作をしているなかで、さまざまな風景を見て、それらを抽象化する過程において、見ているときの感覚、印象の方を描くことの方が、自分の表現したい立体的な、まるで大気に包まれるような感覚、その空気感が出ているような気がしたことが大きく、そこまで見ているモチーフに囚われすぎなくても良いのではないかと思うようになったことが大きいように思います。
今までの作品のシリーズが、時間や空間の瞬間的であり、視覚的要素の多い風景だったのに対して、今回は感覚が主となる「感覚的風景」の作品になります。私が風景を見ているというよりはむしろ、「感覚」が風景を見ている、その「感覚」が見た世界が、「私」を通じて表現されています。
1994年 神奈川県生まれ
2018年 多摩美術大学美術学部芸術学科 卒業
2018年 多摩美術大学芸術学科研究室 副手
2022年 多摩美術大学芸術学科研究室 助手
個展
2022年「One Scene」ART & CAFE + BAR あ・い・う。/東京
2019年「a “MOMENT”」gallery fu/神奈川
2018年「landscape」gallery fu/神奈川
2017年「一枚のドローイングから」gallery fu/神奈川
グループ展
2023年 gallery fu10周年記念展「LOVE+art+PEACE」gallery fu/神奈川
2022年「多摩美術大学助手展 2022」多摩美術大学八王子キャンパスアートテークギャラリー/東京
2021年「MOTHER」gallery fu/神奈川
2021年「多摩美術大学助手展 2021」多摩美術大学八王子キャンパスアートテークギャラリー/東京
2020年 gallery fu7周年記念展「七つの星」gallery fu/神奈川
2018年「AHA 展」JASMAC AOYAMA/東京
2017年「AHA gallery project 春展」Luna Route/東京
2016年「AHA gallery project 春展」Addu Mamma, bar butter/東京
2016年「AHA gallery project 夏・秋展」Addu Mamma/ 東京
2015年 多摩美術大学 芸術祭2015 同一学科団体展示「またたき展」芸術学棟 311 教室
2014年「BAKER’ S DOZEN MUSEUM」TURNER GALLERY/東京
2014年「BAKER’ S DOZEN MUSEUM2」TURNER GALLERY/東京