6/22-7/4▷構想計画所|別名保存

2021年6月22日(火)~7月4日(日)
12:00~19:00 日曜日17:00まで 月曜日休廊

人間が「棲まう」ことを可能にする条件。

 gallery fuでは6月22日(火)から7月4日(日)まで「構想計画所|別名保存」を開催いたします。
 2009年に始動した構想計画所は、美術家、前野智彦が所長を務める「複数で形成された単数の緩やかな纏まり」とする活動体で、「人間は自らが棲まっているこの世界を無意識のうちに、人間にとっての意味や目的、あるいは自我や主体といった整合性や一貫性を軸に理解しようとするが、世界は常に人間に無関心で無関係であるかのような出来事の続起に満ちている」ということを前提に、さまざまな視点から「人間がこの世界に棲まうことを可能にしている条件」の考察を繰り返してきました。
 本展覧会「別名保存」では、花崗岩とその風化物であるマサ・真砂土を用いて、「強固な纏まりのその傍らで砂状になり生き生きと流れ出す物質と、その流れを食い止めようとする物質。アクシデントを折り込みながら、新陳代謝の運動を盗用し、細胞を入れ換えるように日々更新されていく構造物への永続的な応答が示すものは、人間が抱く理性や感情、情動とは究極的には無関係であるかのような一つの光景であると同時に、人間がこの世界に『棲まう』ことを可能にする条件である」ことを探ります。

構想計画所 Conceptual Architect
構想計画所は前野智彦が所長を務める「複数で形成された単数の緩やかな纏まり」=活動体で、構成員はプロジェクトごとに複数の表現者で組織される。また、各プロジェクトとゆるやかに関連するレクチャーやシンポジウム等を並行して多数企画している。
<主な個展>
2021年「想像力の転回」(Plaza Gallery/東京)
2018年「想像力の転回」(GALLERY HASHIMOTO/東京)
2016 年「離人/島 ―人間よりも前から来る、あるいはその後へと向かうもの―」(gallery COEXIST – TOKYO /東京)
2014 年「Holt―雑木林を巡る哲学と美術と出来事―」(小平中央公園脇の雑木林/東京)《小部屋のある32m の破線》
<主なグループ展>
2017年 「引込線2017」(旧所沢市立第2学校給食センター/埼玉)
2017年 「Green Cube Project」
2015年 「第18回岡本太郎現代芸術賞展」(川崎市岡本太郎美術館 /神奈川) 「Ω」
2013 年「Impact 8 ― International Printmaking Conference」(Duncan of Jordanstone College of Art & Design /イギリス)


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