10/1-10/13▷和田守弘ドローイング展|kiseki_軌跡
2019年10月1日(火)〜10月13日(日)
12:00〜20:00 日曜日18:00まで 入場無料 月曜日休廊
和田守弘のドローイング、メモ、蔵書に見る軌跡と、その行先。
gallery fuでは、10月1日(火)から10月13日(日)まで、「和田守弘ドローイング展|kiseki_軌跡」を開催いたします。
2007年に急逝した美術家、和田守弘(1947-2007)は、1969年に多摩美術大学絵画科(油画専攻)に入学、在学中から作家活動を始め1971年「国際青年美術家展」で受賞、作品はジャパン・アート・フェスティバル(日本芸術祭)によって海外にも紹介されました。同時期にビデオを介在させた作品を発表、70年代のビデオアート、ビデオ・インスタレーションの先駆けとして美術シーンに大きな影響を与えました。そして、80年代からは銅や真鍮などの金属を支持体とし油絵具、岩絵具などをほどこした立体作品を制作、90年代後半になると板貼りのキャンバスに油彩で描く絵画制作にも取り組み、また数多くのドローイングも多作しています。和田守弘はさまざまなメディアを自在に扱いながら独自の表現方法を確立しました。
本展覧会では、80年代から90年代にかけてのドローイング作品を8点選出、また、創作や思考のために残されたメモ、その思想の源泉となった書籍を合わせて展示いたします。美術家、和田守弘の軌跡とその行先をぜひご覧ください。
和田守弘/WADA morihiro(1974‐2007)
1947年 香川県高松市に生まれる
1973年 多摩美術大学絵画科油画専攻卒業
主な個展
1971年「自然に於ける黙示録」田村画廊/東京
1972年「遥かモウビ・ディックの白い巨体を求め…」田村画廊/東京
1973年「認識に於ける方法序説 No.Ⅰ SELF・MUSICAL」田村画廊/東京
1974年「アプリカシオン No.Ⅳ 用在と様在から……」ときわ画廊/東京
1975年「表述 No.Ⅰ ―applicationあるいはmimesisを背景として」真木画廊/東京
1976年「表述 No.Ⅲ ―日常のあいだの意味の関係」田村画廊/東京
1977年「表基 No.Ⅲ ―表述applicationあるいはmimesisを背景として」田村画廊/東京
1978年「表基 No.Ⅵ」真木画廊/東京
1979年「表基 No.Ⅶ ―誘引作用 Part2」ときわ画廊/東京
1980年「表基 No.Ⅶ ―誘引作用 Part 3」ときわ画廊/東京
1981年「表基 No.Ⅶ ―誘引作用(変奏への航海……)Part 4」ときわ画廊/東京
1982年「表基 No.Ⅶ ―変奏 chapter.3」ときわ画廊/東京
1984年「表基 No.Ⅶ ―変奏 chapter.5」ときわ画廊/東京
1985年「表基体‘85」ときわ画廊/東京
1987年「表基体‘87 」エスェズギャラリー/東京(‘89)
1992年「表基体 ‘92 ―水膜の向こう側」島田画廊/東京
1994年「表基体 ‘94」ギャラリースペース21/東京
1995年「虚・実・邂逅-インスタレーションをめぐって-Vo.1和田守弘」スタジオ錦糸町/東京
1995年「表基体 ‘95」ZEN工房/愛媛
1997年「表基体 ‘97 ―変容する水の淵から」ときわ画廊/東京
2000年「再生に向かって ―ラスコーからの新たなる旅立ち」田中画廊/東京
2001年「認知構造 2001」ブリジストン美術館西ウインドウ/東京
主な展示
1971年「第6回 国際青年美術家展」高輪美術館/東京
1971年「第6回 ジャパン・アート・フェスティバル」東京国立近代美術館/東京(巡回/ミラノ、リオ・デ・ジャネイロ)
1972年「第7回 ジャパン・アート・フェスティバル」東京セントラル美術館/東京(巡回/メキシコ)
1974年「第11回 日本国際美術展(東京ビエンナーレ)複製映像時代の芸術」東京都美術館/東京、京都市美術館/京都
1974年「第14回 セント・ジュード招待ビデオショー」サンタ・クララ大学/カルフォルニア
1975年「VIDEO ART」シカゴ美術館/シカゴ(巡回/アメリカ国内)
1975年「EXHIBISM-方法から方法へ展」神奈川県民ホールギャラリー/神奈川
1975年「第4回 国際ヴィデオ・エンカウンター」ブエノスアイレス
1976年「1976京都ビエンナーレ〈7名の評論家による現代作家展〉」京都市美術館/京都
1977年「第6回 国際ヴィデオ・エンカウンター」カラカス現代美術館/べネズエラ
1977年「第7回 国際ヴィデオ・エンカウンター」ミロ美術館/バルセロナ
1977年「第1回 Canada international Video Exhibition」 バンク―ヴァー・アートギャラリー/バンク―ヴァ―
1978年「映像の映像展」東電ギャラリー/埼玉
1978年「Japan Video Art Festival 33 Artists at CAYC」 セントロ・デ・アルテ・イ・コミュニカシオン/ブエノスアイレス
1978年「第4回 100フィート・フィルム・フェスティバル」イメージフォーラム/東京
1979年「今日の作家 ‘79展」横浜市民ギャラリー/神奈川
1981年「余韻 Ideas from Japan Made in Australia」/グリフォンギャラリー、ビクトリア美術大学ギャラリー/メルボルン
1985年「背後の、解読。」展 山梨県立美術館/山梨
1986年「New Video: Japan」ニューヨーク近代美術館/ニューヨーク
1986年「第6回 試行する美術-国際小さな芸術」山梨県立美術館/山梨(巡回/代々木アートギャラリー、ルナミ画廊、他)
1986年「Worldwide Video Festival」ハーグ市美術館/オランダ
1988年「美術史探索学入門-美術館時代が掘り起こした作家達」目黒区美術館/東京
1991年「それぞれの美術の表現-よこはまの作家たち‘91」横浜市民ギャラリー/神奈川
1992年「ENCOUNTERING THE OTHERS|他文化との遭遇-非ヨーロッパ現代美術展」 カッセル、ハン・ミュンデン/ドイツ
1995年「70年代のビデオアート」埼玉県立近代美術館/埼玉
2006年「水は常に複数で流れる-東野芳明を偲ぶオマージュ展-」ギャラリーTOM/東京
2009年「Vital Signals[ヴァイタル・シグナル]:日米初期ビデオアート上映会-芸術とテクノロジーの可能性-」広島現代美術館/広島、東北芸術工科大学/山形、横浜美術館/神奈川、愛知芸術文化センター/愛知
2010年「Vital Signals[ヴァイタル・シグナル]:日米初期ビデオアート上映会 -芸術とテクノロジーの可能性-」早稲田大学/東京、日本大学/東京、 北海道近代美術館/北海道、立命館大学/京都、東京芸術大学/東京、国立国際美術館/大阪
2015年「第7回 恵比寿映像祭」ザ・ガーデンホール/恵比寿
2016年「MAMリサーチ004:ビデオひろばー1970年代の実験的映像グループ再考」森美術館/東京
他グループ展多数
特別企画展
2009年「和田守弘展|走り去った美術家の航跡1967-2006」神奈川県民ホール/神奈川
2018年「日本美術サウンド・アーカイブ 2018年1月7日~4月14日 資料展」 東京芸術大学上野キャンパス大学会館/東京
作品収蔵/主なコレクション
ニューヨーク近代美術館(アメリカ・ニューヨーク)
目黒区美術館(東京・目黒)
NTTインターコミュニケーションセンター(東京・新宿)
ポール・ゲッティ―・センター(アメリカ・ロサンゼルス)
神奈川近代美術館(神奈川・葉山)
高松市美術館(香川・高松)
H.P.)和田守弘 アーカイブ https://archive-morihirowada.wixsite.com/info/