7/13-7/24▷海老塚耕一|支えきれない瞬間―漂流する物たち

2022年7月13日(水)~7月24日(日)
12:00~19:00、日曜17:00まで 月・火休廊

漂流する。



gallery fu では、7月13日(水)から7月24日(日)まで「海老塚耕一|支えきれない瞬間―漂流する物たち」を開催いたします。
木や鉄や石、そして水を使った彫刻作品を屋内外問わず制作設置してきた美術家、海老塚耕一、昨年に続きgallery fuでの7回目となる本展では、鉄と錆びに加えて、海岸に打ち寄せられていた漂流物を用いた作品を展示します。

鉄は地球最深部の内核をつくる主成分のひとつであり、また地球上に生息するほとんどの生物において欠かせない元素でもあります。その鉄と、自らの力を失い使い捨てられた漂流物でつくられた本展覧会に、そのシンとした空間のなかに、はたして、わたしたちはなにを見るのでしょうか。

そうしてもうひとつ、gallery fuで発表する海老塚作品には、その緊張感のなかに、いつもどこかに、ほんのすこしはにかんだ愛らしさが顔を覗かせるのも見逃せません。「海老塚耕一|支えきれない瞬間―漂流する物たち」、みなさまぜひ足をお運びください。

海老塚耕一/EBIZUKA Koichi(美術家, 彫刻家, 版画家)
1951年 横浜市出身
1976年 多摩美術大学美術学部建築科卒業
1979年 多摩美術大学大学院美術研究科修了
主な活動
1986年「第6回インドトリエンナーレ」ゴールドメダル受賞(インド・ニューデリー)
1987年「第19回サンパウロ・ビエンナーレ」出展(ブラジル・サンパウロ)
1989年「第4回アジアン・アート・ビエンナーレ」最優秀作家賞受賞(バングラディシュ・ダッカ)
1991年「第15回平櫛田中賞」受賞(岡山・伊原市立田中美術館/東京・日本橋高島屋)
1997年「モンドマルサン彫刻展」出展(フランス・モンドマンサル)
1997年「インサイド」出展(ドイツ・カッセル)
1999年「第5回瀬戸田ビエンナーレ」作品設置(広島・瀬戸田町)
2001年「第19回現代日本彫刻展」神奈川県立近代美術館賞受賞(山口・宇部市野外彫刻美術館)
2002年「海老塚耕一展 -眼差しの現象学-身体・素材・記憶」(神奈川・神奈川県民ホール)
2003年「第14回タカシマヤ美術賞」受賞
2003年「大地の芸術祭 越後妻有アート・トリエンナーレ2003」作品設置(新潟・十日町市、津南町)
2007年「絵画・彫刻・今 そして明日へ 海老塚耕一展」(神奈川・かわさきIBM市民文化ギャラリー)
2007年「海老塚耕一展 混合の記憶-水と風の運動より」(富山・入善町下山芸術の森発電所美術館)
2009年「海老塚耕一展 呼吸する風の肖像」(群馬・渋川市美術館)
2012年「海老塚耕一展 風、扉は閉まっていると水に語る」(愛知・中京大学アートギャラリー)
2013年「海老塚耕一 水辺に佇み、風に触れる」(神奈川・カスヤの森現代美術館)
2014年「海老塚耕一 境界へ、水と風から」(神奈川・横須賀美術館)
2015年「第92回春陽展」岡鹿之助賞受賞(東京・国立新美術館)
2017年 海老塚耕一「励起する表面」作品を触れる・見る・感じる(東京・八王子夢美術館)
2017年「Daegu Art Fair 2017」(韓国・大邱広域市)
2019年「それぞれのふたり 池田良二と海老塚耕一」展(東京・世田谷美術館)
2021年「海老塚耕一展 空無から生じる風景 — 開く・可視」(東京・多摩美術大学美術館)
ほか、国内外での個展開催、国際展、グループ展出展多数
gallery fuでの展示
2015年「参加型展覧会|海老塚耕一展『触れる』から」
2017年「海老塚耕一|にぎやかな身振り -ドローイング-」
2018年「海老塚耕一|錆(sabi)」
2019年「海老塚耕一|水の家」
2020年「海老塚耕一|漂う水床から-朝の深い休息-」
2021年「海老塚耕一|水のポリフォニー」
2022年「海老塚耕一|支えきれない瞬間―漂流する物たち」