10/1-10/12▷井上 聖太個展|息を吐くところから始まる

2025年10月1日(水)〜10月12日(日)
12:00~19:00 日曜は17:00まで 月・火休廊

思い通りにはいかない毎日・・・
吐く息のリズムはポップか?ラップか?クラシックか?はたまた・・・?


gallery fuでは、10月1日(水)から10月12日(日)まで「井上 聖太個展|息を吐くところから始まる」を開催します。
井上聖太は今春、東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業。大学時代から、自身の生活空間を題材に映像作品や平面作品、写真作品(コラージュ)などさまざまな技法を用い表現してきた。
本展覧会では、毎日一生懸命に生きているけれど、なかなか思いどおりにはいかない日常をつなぎ合わせ、ギャラリー空間に出現させる。井上自身の部屋を模した空間。しかしそれは、作家の生活空間を見せる、という安易なものではない。そこには、個人としての特定した空間を超え、多様な人びとの共通項をすくい上げる不思議な気分が潜んでいる。井上自身の言葉を借りれば「誰にでも共通する『生活する人間の痕跡』の象徴」。そこに現れるのは、これといって取り立てることのない、むしろ無意味ともとれる単調な時間の流れ。だがしかし、これこそが「生きている」ということなのだろうか? ふとそんなことを思うかもしれない。
決して完璧とはいえないごくあたりまえに思える日常の断片たちを集めたとき、そこに「生きる」という微かではあるが確かな振動(生活のリズムや呼吸)が立ち上がるのを私たちは感じるだろうか?
gallery fu代表 鈴木智惠

展覧会によせて
人は毎日、一生懸命に生きています。
「こうしたい」「こうでありたい」と思いながらも、
思うようにはいかずに、痕跡や不完全さを生活の中に残してしまう。

本展では、日常の断片を記録し様々な素材で
立体的に組み直すことで「部屋」を会場に立ち上げます。

それは私個人の部屋であると同時に、
誰にでも共通する「生活する人間の痕跡」の象徴でもあります。

避けられずに現れてしまう不完全さをそのまま曝け出すことで、
観客自身の生活や呼吸のリズムに重ね合わせてもらえればと思います。
井上 聖太


井上 聖太/INOUE Shota
2025年3月 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業

主な活動
2024年 石川貴大・井上聖太 二人展「爆奏」gallery fu/神奈川・横浜
2024年 東京芸術大学美術学部絵画科油画3年展「INTRO1」代官山ヒルサイドテラス/東京・代官山
2023年「gift from….to….」gallery fu/神奈川・横浜
2023年「Project_Panorama」四六gallery/東京・高円寺
2023年 東京芸術大学油画専攻学内賞受賞者展「EARTH.」東京藝術大学絵画棟/東京・上野
2022年 東京藝大油画2年三人展「鹿児島侵略計画」レトロフトMuseo/鹿児島・名山町
2022年 井上聖太個展「お花畑を見つけて」gallery HINGE/鹿児島・加治屋町
受賞
2023年 安宅賞受賞