10/1-10/9▷脇川顕多企画主催展|13と15のあいだ

10月1日(土)〜10月9日(日)
12:00~20:00 月曜休廊
10月7日(金)と、土日は12:00~18:00まで

クルマと横浜。いつもそこに14があった。そして今もあり続けている。

キュレーション:脇川顕多
作画協力:鐘尾隆(イラストレーター)、大野愛(画家)

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  1988年5月に発売された日産シルビア5代目S13型は、デートカーとして若者を中心に約30万台を販売し圧倒的な人気を博しました。1993年10月に発売された日産シルビア6代目S14型は、ボディが大型化されたこともあって不評のまま終わってしまいます。そんなS14型をこよなく愛する男が展覧会の主催者、脇川顕多です。
脇川も当初S14型は積極的に購入しようと思った車種ではなかったと話ます。しかし彼は、中古で購入した2004年から現在に至るまでS14型を12年間乗り続け、「14」に対する愛情を大きく育て上げてきました。
  本展覧会は、脇川自身が撮影したS14型の写真をもとに、「14」のある横浜の風景をイラストレーター鐘尾隆と画家大野愛が作品化しそれを展示する、というgallery fuにとっても初の試みです。作品制作を第三者に委ねるという脇川の挑戦は、アートの新しい楽しみ方を予感させます。(gallery fu 鈴木智惠)

展覧会によせて
  研究・開発が思い通り進み、製品が生産・発売され、市場でヒットし早々に利益を上げることは希です。一方で、発売当初はヒットしなくても、世の中が変わっていったときにその価値が見直されるものも数多くあります。より長期的に見て自分が大切に出来るものを持つことは、とても豊かなことだと思います。また、何気ない風景やお決まりのスポットにその製品があるとき、新たな良さが見出されるのではないでしょうか。
  今回の展示は、走りを楽しむ、デザインを楽しむ、ドライブを楽しむといったクルマの楽しみ方や、街の風景を写真に収めたり、絵にしたりするのとは、一味違った、楽しみ方の提案です。単なる組合せではなく、クルマと街のよさをお互いに引き立てられるような、作品を展示してあります。
  また、gallery fuのある横浜市は、創造都市を標榜していることからも、横浜出身で横浜を拠点にしている画家の作品展示や、写真の印刷や額の入手も横浜市戸塚区でおこないました。(脇川顕多)